相場が下がると、不安になりますよね。
「オルカン、このまま持っていて大丈夫なのかな」
「いったん売った方がいいのでは?」
「もっと下がる前に逃げるべき?」
投資をしていれば、こうした気持ちは誰でも一度は経験すると思います。実際、含み損が増えていく場面では、普段は冷静でいられる人でも判断がブレやすくなります。
僕自身も、下げ相場では何度も不安になってきました。ただ、そういうときほど意識しているのが、オルカンはそもそも短期の値動きに振り回されないための商品だということです。
結論から言うと、僕は暴落時こそオルカンを簡単には売らない方がいいと考えています。もちろん、全員に絶対当てはまるわけではありません。ただ、少なくとも長期投資を前提にしている人にとっては、下がったからという理由だけで売るのはもったいない行動になりやすいです。
この記事では、僕がオルカンを売らない理由を5つに分けて整理します。暴落時に不安になっている方の判断材料になればうれしいです。
オルカンを売らない理由① 世界中に分散されているから
オルカンの最大の強みは、やはり世界中に広く分散されていることです。
1つの国だけに投資していると、その国の景気悪化や政治リスクの影響を強く受けます。1つの企業だけに投資していると、その会社の業績悪化で資産が大きく傷むこともあります。でも、オルカンは違います。
アメリカだけでなく、日本、ヨーロッパ、新興国まで含めて幅広く投資しているので、どこか1つが不調でも、世界全体で見ればカバーされる可能性があります。もちろん一時的には全体が下がることもありますが、それでも「1社集中」や「1国集中」と比べると安心感はかなり大きいです。
暴落時に不安になるのは自然ですが、その商品が何に投資しているかを思い出すと、気持ちはかなり落ち着きます。オルカンは、そもそも「世界全体に乗る」ための商品です。短期のニュースで慌てて売るより、最初に選んだ理由を思い出す方が大事だと思います。

オルカンを売らない理由② 下げた後の戻りを当てるのは難しいから
「今はいったん売って、もっと下で買い戻せばいいのでは?」
こう考えたくなる気持ちもよく分かります。
ただ、実際にはこれがかなり難しいです。下げ相場では、底値を正確に当てるのはほぼ不可能ですし、売れたとしても次に「いつ買い戻すか」でまた迷います。
しかも、相場は悲観の中で急に反発することがあります。売った直後に戻り始めると、「まだ下がるかも」と思って入れず、気がつけば高いところで買い戻すことになりがちです。これが一番つらいパターンです。
オルカンのような長期投資向きの商品は、売買のタイミングで勝とうとするより、持ち続けることで世界経済の成長を取り込む方が本来の使い方に合っています。暴落時に売る判断が正解になることもゼロではありませんが、それを安定して繰り返すのは本当に難しいです。
オルカンを売らない理由③ 長期で見る商品だから
オルカンは、数日や数か月で結果を出すための商品ではありません。
本来は、10年、20年単位で資産形成をしていくための商品です。
だからこそ、短期的な下落だけを見て評価すると、本来の価値を見誤りやすくなります。今日下がった、今月下がった、今年マイナスだ、という見方をすると不安になりますが、長期で見ればその一時的な下落が通過点だったということは珍しくありません。
長期投資で大切なのは、「今どれだけ下がったか」よりも、「これからも積み立てを継続できるか」です。価格が下がる局面は、気分的には苦しいですが、積立投資をしている人にとっては安く買える期間でもあります。
もちろん、下落が続くとメンタルは削られます。ただ、オルカンを選んだ時点で「長期で保有する」と決めているなら、暴落時にこそその前提を崩さないことが重要です。
オルカンを売らない理由④ 売ると投資方針がブレやすいから
一度売ってしまうと、その後の判断が難しくなります。
「また下がるかも」
「でも戻ってきた」
「今から買うのは高い気がする」
こんなふうに、売った後の方がむしろ迷いやすくなります。
長期投資で大事なのは、毎回うまく立ち回ることではなく、自分の投資方針をなるべく崩さないことです。オルカンを積み立てている人の多くは、「世界全体に分散しながら長く持つ」というシンプルな戦略を選んでいるはずです。
その戦略の良さは、迷う回数が少ないことにあります。暴落のたびに売るかどうかを考えていると、投資がどんどん苦しいものになります。逆に、「売らない」とある程度決めておくと、感情に振り回されにくくなります。
特に新NISAでオルカンを積み立てている場合は、余計な売買を増やすより、淡々と継続した方が制度のメリットも活かしやすいです。
オルカンを売らない理由⑤ 結局は“安心して続けられる”のが強いから
投資は、リターンだけでは続きません。
最終的には、安心して続けられるかどうかがかなり大事です。
個別株だけだと、決算やニュースで値動きが大きく、精神的にしんどい場面も多いです。その点、オルカンは世界全体に広く投資しているぶん、「これ1本を軸にしておけばいい」という安心感があります。
暴落時には、その安心感が特に効いてきます。下がっていても、「世界全体に投資している」「長期で見れば一時的な波かもしれない」「今の方針は間違っていない」と思えるだけで、無駄な売買を減らせます。
投資で大きなミスをしないためには、派手な勝ち方よりも、続けられる仕組みを持つことの方が重要です。オルカンは、その意味でかなり優秀な商品だと感じています。
それでもオルカンを売るべきケースはある
ここまで売らない理由を書いてきましたが、どんな人でも絶対に売ってはいけないと言いたいわけではありません。
たとえば、生活防衛資金まで投資に回していて、現金が足りない場合。あるいは、そもそもリスク許容度に対して投資額が大きすぎて、下落に耐えられない場合。このようなケースでは、投資商品を見直す必要があります。
つまり、問題はオルカンそのものではなく、資産配分や投資額の設定にあることも多いです。暴落時に不安で仕方ないなら、「売るべきか」だけでなく、「現金比率は適切か」「自分に合った金額で投資しているか」を見直すのも大切です。
迷ったときに戻りたい考え方

僕が迷ったときに意識するのは、
市場は読めない。だからルールを持つ
というシンプルな考え方です。
下げ相場では、どうしても感情が強くなります。そんなときに毎回ゼロから判断しようとすると、ブレやすくなります。だからこそ、あらかじめ「オルカンは長期で持つ」「暴落しても積立は続ける」と決めておくことが大事です。
迷ったときは、この考え方に戻るだけでかなり楽になります↓
まとめ
オルカンを売らない理由は、短期的な値動きに強いからではありません。
むしろ、短期の値動きに振り回されないための設計になっているからです。
・世界中に分散されていること。
・下げた後の戻りを当てるのが難しいこと。
・長期で持つ商品であること。
・売ると方針がブレやすいこと。
・そして、安心して続けやすいこと。
こうした点を考えると、暴落時に焦って売るより、まずは最初に決めた投資方針を思い出す方が大切だと思います。
オルカンが下がると不安にはなります。ですが、その不安の中で売る判断をする前に、「自分は何のためにオルカンを買ったのか」をもう一度確認してみてください。そこがブレていないなら、慌てて動かないことが最適解になるはずです。

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