絵本は「読み聞かせ」以上の効果がある
専業主夫として日々子育てをしていると、絵本は単なる「読み聞かせ」のツールではなく、親子のコミュニケーションそのものだと実感します。
子供がページがめくるときのワクワクした表情、同じフレーズを何度も繰り返し聞きたがる様子。
これらは「本を読む」以上に、安心感や一体感を共有する行為なんです。
夜寝る前に読むと、その日の出来事を絵本に重ねて「今日はこれと一緒だったね」と話すこともでき、自然と会話が広がります。
子供の成長に合わせた絵本の選び方
子供は成長に合わせて興味を持つテーマが変わります。
最初は「色や形が大きく描かれている絵本、その後は「動物や乗り物」、さらに「ストーリー性のある物語」へとステップアップ。
我が家の上の子は3歳頃から「自分でページをめくりたい」という欲求が強くなりました。それは単なる好奇心ではなく、自分で物語をコントロールしたい気持ちの表れでもあります。絵本を通じて「今この子が何に関心を持っているのか」を知ることができ、生活の中での接し方のヒントにもなります。
親も楽しめる絵本を選ぶポイント

子供向けの絵本を選ぶとき、どうしても「子供が喜びそうなもの」を優先しがちですが、親自身が楽しめるかどうかも大事だと思います。
毎日のように繰り返し読むので、親が「またこれか…」と思ってしまうと読み聞かせのテンションも下がってしまいます。
そこで我が家がでは、夫婦それぞれが「自分のお気に入り」を持つようにしています。例えば私はユーモアのある絵本(バムとケロ、うちのピーマンなど)を選ぶことが多く、妻は詩的で絵が美しいもの(もうじきたべられるぼくなど)を好みます。その結果、子供は両方のテイストに触れることができ、自然と読書体験が広がります。
生活に絵本を取り入れる工夫
絵本の良さをより実感するために、生活の中でうまく取り入れるのもおすすめです。
・外出前:天気や季節に関連する絵本を読む
・ご飯前:食べ物に関する絵本を一緒に読む
・お風呂後:ゆったりした雰囲気の絵本で落ち着かせる
こうすることで、絵本が単なる娯楽ではなく「生活のリズムの一部」になり、自然と子供も絵本に親しむ習慣がつきます。
専業主夫だからこそ気づいた絵本の魅力
平日の日中、子供と過ごす時間が長いからこそ「絵本の力」を実感する瞬間が多いです。
特に下の子は、まだ言葉が少なくても、絵本のページを指差したり笑ったりすることで気持ちを伝えてくれます。その姿を見るたびに「言葉の前にコミュニケーションがあるんだ」と感じます。
また、姉妹で同じ絵本を読むと、上の子が下の子に説明することもあります。親が忙しい時には上の子が絵本を読んであげたりしてくれます。そこから姉妹の関係性が育まれるのを目の当たりにするのも専業主夫としての喜びです。
絵本が残す思い出と記録

子供が気に入った絵本には「何度も読んだ跡」が残ります。角が折れていたり、表紙が少し汚れていたり。それを見ると「あの頃はこればかり読んでいたな」と思い出がよみがえります。
これは写真や動画にはない、生活の積み重ねとしての記録でもあります。
将来的に子供が成長したときに「この本、小さい頃好きだったんだよ」と渡せるのも楽しみのひとつです。
まとめ
絵本は子供の成長を助けるだけでなく、親子の関係を深める大切なツールです。専業主夫として、日々触れ合う中で、絵本は「教育」や「しつけ」以上に、心をつなぐ時間を与えてくれる存在だと強く感じています。
これからも生活の一部として絵本を楽しみながら、子供の成長をそばで見守っていきたいと思います。
コメント