子育て世代こそ『DIE WITH ZERO』の考え方を取り入れたい理由

専業主夫

「DIE WITH ZERO」が教えてくれる、お金よりも大切なもの

『DIE WITH ZERO』は、アメリカのビル・パーキンス氏が書いた本で、「お金を貯めること」ではなく、「経験に使うこと」を勧めています。

つまり、人生で後悔しないためには使うタイミングが大事ということ。

特に子育て世代には、この考え方が深く刺さると思います。

なぜなら、子供と一緒に過ごせる時間は思っている以上に短く、「いつか時間ができたらやろう」と思っても、その“いつか”が来るころには子供がもう別の世界で生きているかもしれないからです。

今は「ママー、パパー」と一緒に遊んでくれますが、いつかは友達と遊ぶようになり、親離れが進んでいきます。

「今しかない時間」にお金を使うという考え方

私自身、専業主夫として毎日子供と向き合っていますが、日々の中で感じるのは「子供の成長は本当に早い」ということ。

昨日できなかったことが、今日できるようになる。

それを間近で見られるのは、まさに“今”しかない特権です。

だからこそ、『DIE WITH ZERO』の「経験に投資する」という考え方を子育てにも応用できると思っています。

たとえば、

・家族旅行での思い出

・一緒に作った料理の時間

・公園で全力で遊んだ午後

・絵本を読む小さな日課

こうした経験はお金では買えないけれど、「少しのお金」と「時間の使い方」で豊かさが変わります。

節約はもちろん大切ですが、節約の先にある目的が「経験の機会を増やすこと」ならそれは立派な投資です。

貯金だけでは得られない「家族の幸福感」

かつての私は「子どもの教育費や将来のために」と貯金ばかりを優先していました。

でも、ある日ふと気づいたんです。

「いくら貯めても、今が満たされていないと意味がないと」と。

お金は安心をもたらしてくれますが、それだけでは家族の絆や思い出は積み上がらないんです。

たとえば、週末にちょっと奮発して温泉旅行に行ったり、美味しいものを食べたり。それが「無駄遣い」ではなく「経験投資」だと考えると、心の豊かさがまるで違います。

『DIE WITH ZERO』の中でも、著者は「人生の各ステージで経験を最大化すること」を勧めています。

子供が小さい時期こそ、その経験投資のゴールデンタイムなんです。

経験が「親としての学び」になる

経験にお金を使うのは、子供のためだけじゃありません。親にとっても大きな学びがあります。

たとえば、子どもとキャンプに行った時。自然の中で一緒に火を起こし、ご飯を作り、夜空を見上げる。

その中で「子供ってこういう時に喜ぶんだな」「こんな小さなことで成長するんだ」と日常では気づけない発見がたくさんあります。

この発見こそが、専業主夫としてのやりがいにもつながっています。

お金を使って「体験を買う」ことは、親としての成長に投資することでもあるんです。

「もったいない」よりも「やってよかった」を増やす

『DIE WITH ZERO』の思想で印象的なのが、「人はお金を使いすぎて後悔するより、使わなかったことを後悔する」という言葉。

私自身、これを子育てに重ねてみると、「行かなかった旅行」「後回しにした体験」ほど心に残ってしまうものです。

もちろん無計画にお金を使うのは良くありません。

でも、子供の笑顔や成長につながる体験なら「もったいない」より「やってよかった」を優先したいと思います。

それが、結果的に「家族全員の幸福度」を高めてくれると思います。

経験を重ねることが「家族の資産」になる

お金は使えば減りますが、経験は減りません。むしろ、時間が経つほど価値が増していく「無形資産」です。

子供が成長したあとも、

「あの時一緒に行ったね」「あの時頑張ったね」と話せる思い出は何よりも強いとして残ります。

昨年、函館へ旅行に行った時、新幹線の長い移動時間で子供や私たちも大変でした。しかし、現地でおいしいものを食べたことや芝生の広場で一緒に遊んだことは一生の思い出になっています。上の子も「函館また行きたいなー」と言ってくれます。

このような「家族の時間」をこれからもたくさん作っていきたいです。

専業主夫として日々感じるのは、家族の幸せは、使った金額ではなく、共有した時間の濃さで決まるということ。

『DIE WITH ZERO』の思想はまさに、その時間の濃さにお金を注ぐことの大切さを教えてくれます。

まとめ:お金も時間も「今、この瞬間」を大切に

『DIE WITH ZERO』を読んで改めて感じたのは、お金そのものよりも、時間の使い方が人生を豊かにするということです。

家族と過ごす日々、子供の成長をそばで見られる今の生活は、かけがえのない時間です。

だからこそ、「働く時間より、家族との時間を優先したい!」という思いから、専業主夫という選択をしました。

もちろん収入面の不安もありますが、日々の中にある小さな幸せが、それ以上の価値を与えてくれると実感しています。

これからも、“今を大切に生きる”という考え方を軸に、家計や時間の使い方を見直していきたいと思います。

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